オガワの腹ん中。

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【「あいにいく保健室」について詳細は → こちらへどうぞ 】


今でこそ足揉んだり話聞いたりしているオガワは、
もともと、演劇や映画のインタビュー記事を書いていました。

全盛期は10年ぐらい前かなあ。
同世代の劇作家がにょきにょきと頭角を現し、
俳優たちも互いにぐんぐんとつながっていき、
とても活発にコラボレーションが行われていたので、
複数の媒体で、同じ作家や俳優に、インタビューすることも少なくなかった。

この人たちとも、そんな感じで出会いました。

『はたらくおとこ』。初演は12年前です。
「阿佐ヶ谷スパイダース」なんつったらもー破竹の勢いで、
大人たちが我先にと彼らと手を組み、次々とプロデュース公演を実現させてた頃。

「自分たちのやりたいこと」つまり「自意識」たちと決別し、
「自分たちにしかできない表現」の模索期に入る、
ちょうど境目にあたる作品だったように思います。

わりとひどい物語です。
寒風しか吹きすさんでない寂れたリンゴ園で、
振り払っても振り払ってもまとわりついてくる絶望と、
ほんの一瞬だけ、きらりと顔を見せてはすぐ散っていく希望のお話。

小劇場界の猛者たちが、「若手」を過ぎて三十路の季節に踏み入った、
これも境目のお芝居だったなあと、今思います。

境目だから、バランス感覚がとても問われます。
どの方向にも偏らない。何にもつかまらずに自分の足で立つ。
全身のアンテナを研ぎ澄ますようにして、
彼らは舞台でのたうち回っていました。

そして、12年後。
当然ながら、彼らは四十路です。
12年の間に、みんな違う現場で、違う筋肉と、違う贅肉を蓄えています。

なのに、です。

みんな、アンテナびんびんだった。
「前をなぞろう」なんてしてる人は一人もいないの。
ただ、今、ここでできることの全部をしてる。
一人のこらず、そうしようとしてる。

私はねえ、そこに希望を見たなあ。
自意識のかたまりみたいな観劇体験が少なくないから、
そんなもんかなぐりすててのたうち回ってる人たちを見ながら、

しかも、笑えちゃう。っていう奇跡ですよ。

ええ、ひどいんです。ひどいお話なんですけど、
笑えちゃうの。なぜかというと、

彼らのスキルが半端ないから。
何の心配もなく、お話の世界に没入できちゃうから。

おー俺笑ってんなー、ひっでえなあ、たはは。

そうやって力が抜けていくのがわかる。
正しくあろう、よい人であろうと踏ん張ってる筋肉がほどけてく。

……ですがね。
舞台上にいる彼らの筋肉は、そりゃもう硬直状態なのです。
そこで!


行ってきました。
「はたらくおとこ」たちの足を揉みに!

私を呼び寄せてくれたのは、池田鉄洋さんと、松村武さんでした。
おふたりとも私の「保健室」計画を知っていて、理解してくれている方たちです。

演劇ライター期には聖域みたいに思えて、
めったに立ち入れなかった楽屋へすいすいと導かれ、
インタビュー以外ではほぼ接点を持とうとしてこなかった人たちの、

両の足を今、私は揉んでいる。

……なんだろうこれは。

揉みながら、身体の話をします。
わあ、冷えてるなあ。
呼吸器がお疲れですねえ。
胃のあたりも、ごりごりしますね。

「今回の見どころは!」「意気込みは!」
んーなこたあ、一切聞かない。

「全然痛くなかった!」「ちょうどよかったー」
「オガワさんの手があったかいなあ」
「足が軽くなった気がする」「細くなった気がする」
「鼻づまりがとれた気がする」「ほんとにー??」

表現者だもの。返ってくるフィードバックが半端ないのです。

夜の部の本番に向かう彼らを見送って、
いろいろ片付けて劇場を出ました。

人とのつながりって、終わらないんです。
終わったかに見えても、また違う形で、出会い直せたりする。

とても楽しかった。また来たいな。
そんなことを、つるっと、思ってしまいましたですよ。



追伸。
『はたらくおとこ』。
そのへんのハッピーエンドに「けっ」て思っちゃう人、必見です。



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# by shibe0814 | 2016-11-05 20:56 | あいにいく保健室

自分をいたわってよし!

保健室に来てみませんか?って声をかけて、
長年の友人知人の反応が今ひとつ伸びないことの、
意外な理由が、ここへきて急にわかったのです。

「オガワさんに足を揉ませるなんて申し訳ない」。

えーーーー!

そ、そっか、そう思ってくれるんだ、
びっくりした、それはすまなかったね。

あともうひとつ、これは受けてくれた人の言葉なんですけど、

「指の1本1本まで、こんなに大切にされた記憶がない」

っておっしゃる方が、複数おられるんです。

……まとめるとですよ、

「指の1本1本まで、大切にしてもらうなんて申し訳ない」。

みんなそんなにへりくだらないでーーー!
楽しいこと、気持ちいいこと、うれしいことを、
味わうのに資格なんかまるでないぞ!

どんなぐうたらさんにも「思い」がある。
「思い」にのしかかられて動けない朝がある。

私がそれだもの!(爆汗)

胸を張って、自分をいたわってあげましょう。
他の誰にもできない。自分にしかできないことです。

今日も「自分でいること」を頑張った。
よくやった。がんばったね。じゃあ右足から行きましょうか。

互いにそんな時間が持てたら、わたしはとてもうれしいのです。



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# by shibe0814 | 2016-11-04 13:10 | あいにいく保健室
チラシ、絶賛配布中です。

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いやあ……奥深いものです。
いろいろ検討して、直しになおして、
よし!ということで、ラクスルさんに印刷を託しました。

……そうなるとね。
入稿したとたん、いいことを思いついてしまうのです。

もう刷っちゃってるのに、ですよ。
もう遅いのに、そういう時に限って、思いついちゃう。

そうだ、このチラシを提示した人は1割引にしよう。
あ、ブログのアドレスなんかがQRコードになってたらよくない??

……えーー、これからチラシを手にする皆さま。
QRコードがシールで貼ってあったら、
あいつ徹夜したな、ってほくそ笑んでください。

QRコードと、「割り引きます」の両方がシールになってた皆さま。
レアです! とてもレア。大事にしてね。よかったね。

さー今日は逗子方面で足揉みです。
行ったことないとこに行けるのは、
たまに迷子になるけどそれもまたゆかいです。



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# by shibe0814 | 2016-11-02 11:43 | あいにいく保健室
どうもこんにちは。
今日は大した講釈もたれずに、
「保健室」に寄せられた感想のいくつかを集めて、
えいやっと載っけてみちゃいます。
多少照れるけどね!←まんざらでもない

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今日は、しーちゃんの 「あいにいく保健室」に行きました^_^。足も心もすっきり^_^。気づくとあたまも顔も☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆。


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連日、頭の酷使で、思考回路が止まらず状態だったのですが、久しぶりに「くつろぎの時間」を過ごすことができました。

しーちゃんの足揉み。受けてきました。

しーちゃんは、「揉み好き」らしく、「どこにでも会いに行っちゃいます!」とのこと。

興味ある方、直接コンタクトされてください。

本当に、思考回路が止まることを知らなかった最近でしたが、久しぶりに落ち着きました。

しーちゃん、ありがとう!


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小川志津子の足もみ、スゴ技。このひとマジだわ。


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数々のステキな記事を書いてくださった小川さんの新たな試み。あれだけインタビュー、原稿がステキな小川さんですもの。親身になってくださるはずですもの。きっとステキな保健室になるはずです。既に阿佐ヶ谷スパイダースの稽古でへとへとだから、行きたいなあ。(←俳優の池田鉄洋さん)


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リフレクソロジーなるものを体験。

保健室、なんてライターさんの上手いコピーと思いきや、両手が足に触れた瞬間『ふわっ』として未体験な感触。

基本狼的に個人行動が好きな私は人と会うのは不得手で、なのに何だろうこれは。揉み師がコーチであり、プロのインタビュアーであると言うのもあるが、わかりましたよあたしゃ。

あのね、大切に触れられるという経験、親からのよしよしや、パートナーのハグとか、子どもとのスキンシップとか、そういう肌と肌からくるエネルギー、これ凄いってこと。技術や経験値を凌駕するものがあるのですね。

最近、洋行中の母に代わって娘のヘアアレンジに挑戦しているパパがいるが、親から大切に髪を触られる経験が大人になって彼女の自己肯定感や、悪い♂を感じ取るチカラに繋がるのだ。

しーちゃんの手は、大切にされた安心感があるのだ。

帰りの脚がとても楽でした。嬉しかったのは、足が温かく代謝がいいつるつると言われたこと。血流と血管に意を注いだ1年間の成果なり。

小川 志津子さんのあいにいく保健室は永福町にあり出張もしてくれます。どーぞ触られて下さい。


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足のマッサージというものをしてもらったよ(^ー^)ノ

足の指一本一本!

こんなに大事に扱われたことないよぉ〜〜。

くっついてた5本指がバラバラにほどけました(笑)

彼女との出会いは6年前でしょうか。本の書評を書いたりインタビュー記事を書いたりというデスクワークのイメージでしたが、一転、自分の身体を使っての仕事を開始したとのことでお伺い。

保健室のコンセプトも彼女らしい。

久しぶりに会えて、足のツボの話を聞きながらの施術。

施術を受けに行ってもよし。自宅などに出張してもらってもよし。親が近くなら敬老の日のプレゼント!なんて思うけど、ちと遠いσ(^_^;)

今まで肩たたきは定番だったけど、今回経験して足のマッサージの気持ちよさを知る。今度帰省したらまねっこして親孝行足のマッサージやってみよかな(笑)


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今日、あいにいく保健室のしーちゃんに出張で足をもんでもらいました

からだの毒素が外にでて、軽やかに犬の散歩に出かけることができ、痛みの理由に気づく時間になりましたー

気持ちよかったー

家族でほっこり幸せになれました

しーちゃん、ありがとうございました

みなさんもぜひ


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皆さんありがとうございます。
今はっきりとわかっているのは、
皆さんが、この前例のない航海の、
風になってくださってるってことです。

私がやろうとしてることは、
どうやらわりと「イイ」らしい。

勘違いでもいいから、それを信じて突き進みます。

さあさあ未体験の皆さん!
なんか知らんけど「イイ」らしいよ保健室ー!

詳しいことはこちらから↓


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# by shibe0814 | 2016-10-26 10:42 | あいにいく保健室
「あいにいく保健室」詳細は → こちらへどうぞ


旅に行ってきました。

家に帰ってカバンを置いて、部屋の電気をつけようとしたら、
スイッチの紐が根っこから、ことん、と抜けてしまいました。

以降3日間、電気、まるでつけられず。

仕事机の電気スタンド(電球色)と、
ライトがつくタイプのアロマディフューザー(これまた電球色)が、
我が家で使える「照明」のすべてです。

めーーっちゃムーディーです!

そうすると、何だろう、考えることも、
いつもより深く濃くなります。

ここ数日間、考えていたのは、
旅先で最後に足揉みをさせてもらった人のことでした。

その人は、疲れきっていました。
自分と誰かとの間に起きるもろもろに。
あるいはそれに伴う制御不能な心の激震に。

彼が身体中から発しているのは、
「怒り」にとても似ていました。

その蒸気が彼を、さらなるさびしさへ、
追い込んでいるようにも見えました。

とても、とても思い当たるふしがありました。
私はこの「保健室」を、旧知の友人に対しては、
あらためて「出会いなおす」ためにひらいたところがあります。

大好きな人。会いたい人。
もっと話がしたかったけど疎遠になっちゃった人。
そういう人たちに思いを込めて、

「こんなことを始めたのですが、もう一度出会いなおしませんか」

って呼びかけるプロジェクトです。
そりゃもうかなりのラブレターを書いてね、

返ってきたのは、ほんの数通。

傷つかなかったと言ったら嘘になります。
そうか、私のこの思いは片思いだったのかと。
いっぺんに何十人分も、大失恋しちゃったの。

「誰にも届かない」「受け取ってくれない」
「自分はこんなに愛しているのに」

そんなスパイラルに落ちようと思えば、今すぐにでも落ちられます。
でも、それがむなしいことを、今の私は知っている。

「あの人は来てくれなかった」と嘆くよりも、
「実はひそかに応援してくれてる」って、勝手に妄想する方が楽しいから。

勝手に妄想して、勝手に「ありがとーーう!!」って、
「愛してるぜ、せんどぅわーーい!」って(©グループ魂)、
隙だらけでゲラゲラ笑ってる人のもとへ、
私なら集いたいと思うから。

ただ厄介なのは、「さびしさ」って代物なんです。

さびしさは、理屈を超えて、人の心を飲み込みます。
飲み込まれると、人はなぜか、
より、さびしい方を向くようになります。

理解者が目の前に大勢いても。
遠く離れてしまった(かのように見える)誰かの背中を見つめて、
「遠く離れてしまった」という喪失感だけを噛み締めて、

自分はひとりなのだと、全力で思い込みます。
誰にも好かれなくていい、ひとりでも大丈夫だと。

自分の心を守るために。
これ以上さびしくならないために。

これはまぎれもなく私です。
かつての私。そして、
ひょっとしたら明日、あるいは今夜の私。

そんな人の足を揉みながら私は、
何か伝えたくて伝えたくて、

言葉で、励まそうとしてしまった。
そのことが今、悔やまれてならないのです。

言葉にできるレベルのことなど、彼はとうにわかってる。
それでも、言葉にできない感情が、湧きあがるのを止められない。

手当てが必要だったのは、後者であったはずです。
そして私は「言葉ではない手当て」を学んだばかりです。

ただ黙って、思いを込めて、あたためるだけでよかったんです。


部屋の照明は、明日届きます。
ひとつのことをこんなふうに掘り進める夜は、
ひょっとしたら、そんなにないかもしれない。

だから今夜のうちに、
これを書いておきたいと思いました。

私の保健室は、今夜を境に、また一歩進化するのです。



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# by shibe0814 | 2016-10-22 00:45 | オガワの腹ん中

お疲れ気味のあなたのもとへ行き、足を揉んだり話を聞いたり、ちょっと元気になってもらう「旅する保健室」の小川志津子がいろいろと書いてます


by 小川志津子