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オガワの腹ん中。

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ちょっくら20年ほど。

ちょっとした旅に行っておりました。

日帰りですけどね。広島へお芝居を観に。

初めての場所、初めての街へ行く時は特に、
心のどっかしらが常に緊張してるものですけど、

新幹線の中だけが、私の場合、
むちゃくちゃリラックススペースなのです。

「次どこ行こう」って考えなくていい。
「次何に乗ろう」とかも調べなくていい。

座ってれば、着いちゃうんですから。

飛ぶように流れてく景色とか、
空のてっぺんでついてくる月とかを、
ピントあわさずにぼーっとみてると、脳みそのいろんなねじがゆるみます。

たまに「仕事するぞ!」って意気揚々とパソコンを持ち込みますが、
まず無理です。ゆるんじゃうから。

今日は、お芝居の中で使われてた曲を聞きながら、
自分の若い頃のことを考えてました。

お芝居は、蓬莱竜太さんの『五十嵐伝』。
とある大学の、プロレスサークルのお話です。

ここに出てくる若者たちは、今ここにある青春が、
今ここだけのものであることを知っています。

知ってて、いろいろ懸けてます。

私はね、大学の頃、クラブにもサークルにも入らなかったんです。
好きなことはあったけど、それは「選ばれた人」にしか許されないんだと思ってた。

選ばれてない私たちがそれをやっても所詮真似事にすぎないと、
それは虚しいことなのだと、思い込んでいました。

あそこが曲がり角だったなーって、今は思います。
体験しなくちゃわからないことを、何一つわからないままで、
いい年こいてしまった。

飛び込んでみて、やってみて、
無様でも、真似事でも、虚しくても、

それでも、やる。
そういう選択肢。

今、そんな渦中にいるすべての皆さんにどうか幸あれと、
流れ去る夜景を眺めながら思いつつ、

ほんとはトイレに行きたいんだけれど通路側のおねーさん爆睡しちゃってて為す術もなく、

そんな3時間半。
20年の時を越えて、たった今、我が家へ帰ってまいりました。

そして、言うまでもないんですが、
……やっぱ真心ブラザーズ最高だな。
by shibe0814 | 2016-02-22 00:38 | オガワの腹ん中

チチが生まれた日に。

今日、71歳になった人がいます。

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オガワゲン。うちのチチです。
最近めっきり私のストレスのはけ口になっているかぎ針編みで、
まーーーっすぐ編んだだけの指なし手袋とネックウォーマーを、
送りつけたら返ってきたのがこの写真です。

油断してました。
泣いてしまった。

うちは、ひとりっ子核家族です。
チチとハハは、実はそんなに、仲良しじゃないです。
一緒に暮らしてたとき、普通に話してるとこあんまり見たことない。
晩ごはん食べながらつけてたクイズ番組みて、
したり顔で先に正解言っちゃうおとーさんと、
それが嫌でどんどんテンション下げてくおかーさんの間で、
あわあわ、うろうろ、話をつなげるのが私の役目でした。

ごはんが終わればおとーさんは部屋へ入っていき、
おかーさんはぷんすか怒りながら片付けをして、
私は、……私はどうしてたのかな。うまく思い出せません。

3人家族ですから、ふたりにそっぽを向かれてしまうと私は少数派です。
いつも一緒にいるのはおかーさんだから、私はおかーさんの話を聞きました。

おとーさんはね、結婚するときおじいちゃんに、
お仕事の国家資格を必ず取るって約束したの。
でも今ぜーんぜん勉強してないでしょ、おかーさん騙された。
しーちゃんが大きくなったら、おかーさんリコンするから、
一緒にしあわせになろう。

うん、とこたえる以外に何か方法があったろうか。

中学生の頃、そのことをチチに詰問した記憶があります。
おかーさんはこう言ってるけど、おとーさんとしてはどうなの。

チチは何も言わずに「それはおかーさんと俺が話すことだから」と、
部屋に入っていきました。

その後のことを私は知りません。

家を出て生活することを、止められたことはありません。
いやむしろハハの方から、外に部屋を借りなさいと提案されました。
おとなになる前に、ひとりで生活する練習をしなさい。そう言われました。

町田、王子、現在の杉並と、「ひとり時間」を重ねるうちに、
ふたりにとって私は「非現実から来る人」になっていきました。
私を迎える空気が、お客を迎えるときのそれになっていきました。

夫婦で過ごす時間のほうが「現実」。
そういうふうに、なっていきました。

むしろそれを望んでいました。
私が家を出て、自分で暮らすようになったら、
ようやく、ようやく向き合ってくれるんじゃないかと、
試すみたいな気持ちで家を出たのです。

決して平坦な道ではないようです。
でもその平坦じゃなさを、私が受けとめてしまったら、
すべては水の泡なのです。

ふたりは、今も一緒に暮らしています。
チチは今日カメラの前であんな顔をしており、
そのカメラのこちら側にいるであろう人は、たぶんハハです。

両方笑ってなきゃ、撮れないと思うんですこんな顔。

我が家は老々介護です。
いつかその日は必ずやってきます。
私はこちらに家族があるわけでもないから、
遠くない将来、たぶん帰るんだろうと思います。

……帰るったって電車で1時間強です。
どーしておめーは今帰ってこねーんだよ、
って思ってる親戚や旧友はたぶん複数います。

でもね、ごめん、この笑顔はね、
私がいたんじゃ、見られない笑顔なんです。

ムスメの私からしたら奇跡みたいな、
チチとハハのみによる笑顔なんです。

そのことの得難さを、まだもうちょっと、味わってたい。
そしてちっちゃい頃の私に言いたいんです。

あのふたり、わりと大丈夫だよって。

おとーさんおかーさんいつも元気でいてくれてありがとう。
また何か送りつけますから、笑ってね。
by shibe0814 | 2016-02-11 19:10 | オガワの腹ん中
ほら「スキン」とやらを変えただけでこんなにリニューアル感!
詳しくは、まあ、前回参照。
さあー、吐きますよう。面白く吐きます。
by shibe0814 | 2016-02-07 15:06 | オガワの腹ん中
さて。
ここでお知らせです。

一部の方にご相談していた「あいにいく書籍化の野望」、
あれ、ちょっと見送ることにしました。

本当にたくさんのご意見をいただきました。
深く深く感謝します。

「売れる企画でないと実現はありえない」
「著者もテーマも登場人物も弱い」

ぐうの音も出ないプロのご意見も複数いただきました。
でも私の心が定まったのは、とある方たちのご意見でした。

「オガワさん落ち着け、とりあえず一度会おう」。
超ご多忙なはずのその人は、しかし私のメールに私の危機を感じ取ったとかで、
新宿の喫茶店で計4時間半(!)、向き合ってくれました。

いわく、最近の「あいにいく」や小川の言動から、
何らかの「トゲ」を感じるのだと彼は言いました。

すいすいと世の中を泳ぎわたり成功をつかみとる人たちへの、
「敵意」を感じるのだと彼は言いました。

……思い当たるふしは一欠片もない、
と言い切れるくすぶりライターが果たしているでしょうか。

「あいにいく」はずいぶん「いい人」面を押し出したいようだけどさ、
オガワさんの暗黒面、ぜーんぜん隠しきれてないよ。
隠しきれるほどあなたは器用じゃないでしょう?

今オガワさんに必要なのは、あれを本にすることではなく、
自分を吐き出しきることだよ。

そう彼は言いました。

別の友人からはこんな意見が出ました。

今オガワさんに必要なのはあれを本にすることではなく(ここまでは一緒)、
今オガワさんをとりまく環境を、まず幸せだと思うことだよ。
健康で、まあ仕事は少なくても、やれてうれしい瞬間があって、
困ったらこうして相談できる相手と元気がある。
夢を見る前にまず、その幸運をちゃんと味わう方が先だよ。

今の君は薄氷の上で背伸びしてるようなもんだと、その人は言いました。

確かに、確かに今私は、自分の今の状況を、
「とてもよくない」と思っています。

知らない何かに即座に興味を持ち、
知らない誰かにそれを売り込んだり、新しい分野を開拓したり、
そういうことが下手くそな自分がすべていけないんだと思っています。

それをしない自分には何も許されない。
「自分を吐き出す」のも「幸せを感じる」のも、
もってのほかだと思っています。

思っていました。

でも、そこから、脱すること。
苦手だと思ったり得意だと思ったり、
何をどう思っても、別にいいのだと思うこと。
「ほかの人がなんと言おうと私はこれが好き(嫌い)ー!」って、
何かについて、言い切れるようになること。

それはひょっとしたら「あいにいく」かもしれないし、
「あいにいく」じゃないかもしれない。
展開はまるでわからないけど、でも、

「ほかの人がなんと言おうと私はこれが好き(嫌い)ー!」の練習をね、
ちょっとずつ、始めていこうかなって、今は思っています。

長文失礼! またいずれ。



by shibe0814 | 2016-02-07 13:06 | オガワの腹ん中

お疲れ気味のあなたのもとへ行き、足を揉んだり話を聞いたり、ちょっと元気になってもらう「旅する保健室」の小川志津子がいろいろと書いてます


by 小川志津子