2016年 11月 17日
その時、「揉む側」の身に起きてること
保健室のメニューに先ごろ、頭と首のマッサージが加わりました。
教えてくれたのは、タイ古式マッサージの先生です。
その人がいつも口ぐせのように言うのは、
「まずオガワさんがリラックスすることですよ」。
緊張は、手を通して伝わるんだそうです。
自分の体重の一部を相手に預けるとき、
私は自分の体重がどれほどのもんだかよく知っているわけなので、
どうしても、どうっっっしても緊張しちゃうんですね。
壊しちゃいけないと思って。折っちゃいけないと思って。
でもそうすると、それが、受けてくれてる先生にも伝わるの。
「あと3倍ぐらい体重かけてくれて大丈夫です」。
平然とそんなことをおっしゃいます。
息を吐いてリラックスして、全身を相手に預ける感じで。
もっとゆっくり。もーーーっとゆっくりでいいです。
繰り返し繰り返し言われているうちに、
不意に「その時」は訪れました。
先生のリラックスが、私にうつった。
ゆーったりとした施術のリズム。
私の手のひらの下でゆるみきってる先生。
するとこっちも、何だか眠たくなってくるの。
日々、ちびっ子を寝かしつけてるおとーさんおかーさん方は御存知でしょう。
眠りに落ちてくちびっ子のそばにいるだけで飲み込まれてしまう、
「寝かしつけ落ち」の快楽を。
あれがねー、「揉む側」の人間にも訪れるんだな。
そしてむしろそういうときこそ、お客さまにも好評なんです。
今日、初めて、足と頭のフルコースのご用命を受けました。
足が終わったあとで「もし、しーちゃんがよかったら……」
って言ってもらったのがすごくうれしかった。だって、
足揉みで信頼できなかった相手に、そんなこと頼まないでしょう?
頭と足を制した者は全身を制する。オセロ的に。
確信しておる次第です。
お互いゆるりとほどけきったあとは、
あったかいお茶を一緒にすすりませんか。
ご用命はこちらまでー。
info@ai-ni-iku.com
by shibe0814
| 2016-11-17 19:56
| あいにいく保健室