人気ブログランキング | 話題のタグを見る

オガワの腹ん中。

ainiiku.exblog.jp
ブログトップ

あなたを、さがしています。

「幸せになる方法」。

最近、ちょっと意地悪な気持ちで、
ググってみた言葉です。

セラピストさん。心理学者さん。
なんか、宇宙とか星座とかの、スピリチュアルな皆さん。
ありとあらゆる方の幸福論が、べべべっと並びます。

「自分に嘘をつかないで」
「自分自身を好きになってあげて」
「嫌なことは断っていいんだよ」
「泣いてもいいんだよ」

……。

うんわかった、そうするー!……とは、
ぜーんぜん言える気持ちになりません。

だって、だってそうじゃないですか。
人は誰だって子どもの頃から、
「それしちゃいけません」「もっとがんばりなさい」
って言われて育ってきてるんですよ。

「今の自分じゃ全然足りない」、
「がんばらなかったら自分に価値はない」、
それが初期値、デフォルトなのです。

それをいきなり「自分を許してあげて」とか言われてもさー、
そんな方法まるでわからんわけさ。

陸地を飛び回って暮らしてる野ザルを大海原へ放り込んで、
「泳いでもいいんだよー!」「泳ぐ自分も許してあげてー!」って、


野ザル、おぼれるって!!


悪いけど私は生粋の野ザルです。
何らかの課題を前にすると、
まず「できない理由」が脳内に箇条書されます。

たとえば部活を選ぶとき、あるいは就職超氷河期を経て、
「一番ほしいものは望んじゃいけない」と思って育ちました。

だから「一番ほしいもの」が目の前に現れても、
自分へのダメ出しが真っ先に山ほど浮かぶから、足がすくみます。

ほしいものがあっても、望まない。
離れていくなら、追いかけない。

私にとって、それはとてもラクな生き方で。


でもね、ほしいものが、できちゃったんです。
ある朝、急に降ってきて、私は名刺の肩書を書き換えました。

あなたを、さがしています。_c0241437_12254032.jpg


春から取り組んできた足もみ技術とコーチング技術を持って、
私はこれから誰かのもとへ、いそいそと出かけていくのです。

たとえばおうちや、会社や、その近くで。
以前のつながりを生かすなら、
何らかの楽屋か稽古場で。

足が重いなら、その足をもみ、
心が重いなら、その心を聴く。

そんな毎日を私は生きたい。
そんなふうにしてごはんが食べたい。
いつ来るかわからない未来の話じゃない。
今日明日と地続きの、現実の話として。


……やっちゃいけないって、誰が決めたの?


というわけで、動き出してみようと思います。
今これを読んでいる、そう、あなたに、私は書いています。

ちまたにあふれる幸福論に全然乗れない人。
乗れないから、自分は、幸せなんか要らないのだって思ってる人。
自分のこの毎日の暮らしはもはやフィックスで、
何も変えようがないのだと思ってる人。

むしろ、風ひとつ、吹いてくれるなと思ってる人。

野ザルどうし、時間をかけて、風をさがしてみませんか。
案外気持ちいいのかもよ。知らないけど。

「あいにいく」第二ステージ。
おしゃべりしましょ。

ご連絡、お待ちしております。
小川志津子 info@ai-ni-iku.com



by shibe0814 | 2016-08-09 12:45 | オガワの腹ん中

お疲れ気味のあなたのもとへ行き、足を揉んだり話を聞いたり、ちょっと元気になってもらう「旅する保健室」の小川志津子がいろいろと書いてます


by 小川志津子