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オガワの腹ん中。

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突然の大洪水。

ゆうべは楽しい宴会でした。
ひと月前、コーチングのクラスを共にした級友たちと、
突如集まって飲み会をしたのです。

私たちの結束は、たぶん、今は青春期。
「人の話を受け取る」そして「幸せになる!」という志を共にする人たちに、
出会えたことのよろこびと、互いの新鮮さで、
わりといい年こいてんのに、今のところわーきゃー言い合えてしまいます。

たまにこういう仲間ができてしまうと、
ひとり稼業の私はすっかりはしゃいでしまって、
そりゃもう、しこたま酔っぱらいました。

我に返ったのは、翌朝です。
テレビでは「スッキリ!」が始まってるのに、
私の胃袋はまるでその真逆で、
うーー、うーーーってうなりながら、
他のみんなは果たして無事だろうかって思いました。

会社員の皆さんは、こんな朝でも会社に行くのだなあ。
おかあさんたちは、こんな朝でもおかあさんなのだなあと。

そうだ、みんなは新しい一日を、すでに始めてるんだな今ごろ。
そう思いました。そしたら唐突に飲み込まれてしまった。

これはまぎれもなく恐怖感です。

私は今まで「過去の延長」を生きてきました。
「すでに手の中にあるもの」のみで生きてきちゃった。
小さいころから得意だった、文章を書くこと。
同じく、小さいころから好きだった、演劇を観ること。

でも、そういう生き方には、やがて限界が来ます。
ポケットの中身を一個ずつ出していったら、
そりゃーいつか何にもなくなっちゃいます。

本業は目に見えて失速していて、「力不足」という歴然とした現実と、
「好きだったものたちに拒まれる」という体感ばかりが募ってゆき、
私は今、初めて、「すでに手の中にあるもの」を手放す季節にあります。

そしたらね。
つかまるものがなんにもないの。
宇宙空間にほうり出されたみたい。

そしてね、「つかまるものがなんにもない」というこの景色を、
いま目の前に見ているのは、私だけなの。

かすかな気力で「だれかそばにいてほしい」って願っても、
「ずっとそばにいてくれる保証のある誰か」なんてどこにも存在しないのです。

……恐ろしい。
なんて恐ろしいんだ。

人生ってこんなに恐ろしいものなんだっけ。
みんなよくすいすい生きてるなあ!

そんなこんなで今日はすっかり抜け殻でした。
でもね、水底をみたから、あとは蹴上がるだけ。
胃腸をからっぽにして、あしたからがんばります。



by shibe0814 | 2016-04-28 21:44 | オガワの腹ん中

お疲れ気味のあなたのもとへ行き、足を揉んだり話を聞いたり、ちょっと元気になってもらう「旅する保健室」の小川志津子がいろいろと書いてます


by 小川志津子