2013年 03月 11日
『あれから』に、あいにいく。
この季節になると、たぶんこれから毎年、
思い出すことになるんだろうなあ、と思う光景がひとつ、あります。
ちょうど1年前。
「映画美学校」というところの事務局でのバイトを、
辞めることになっていた時期のことです。
でもここで出会った人たちと、それきりになるのが寂しくて、
私は、ある人に、思い切ってわがままを言いました。
「書くあてはありません。
でも、これから始まるあなたの映画の現場を、
どうか、見学させてください」。
篠崎誠、という映画監督でした。
映画の知識とかまるでない私に、
それでも、いろんな話をきかせてくれたり、
たまには愚痴ったり愚痴られたり、
そういう存在でいてくれた人でした。
見学を許されたその日は、真っ青な花見日和でした。
子供らがきゃいきゃい遊ぶ公園で、
大きな桜の木が1本、満開の花びらを散らしていて、
とても、素敵なシーンが、撮れているんだろうなあと、
思いながら、少し彼らから離れました。
ベンチがありました。
座っていたのは、おばあさん。
「これは、何かになるの?」
「ええ、映画になるんです」
隣に腰を下ろしながら私は、
このおばあちゃんにこの映画を見せるテはどこかにないものかと、
実はいまでもふと、思うのです。
とても柔らかで奥ゆかしい、人の思いを描いた作品になったから。
篠崎誠監督最新作『あれから』。
私が最後に見送ったことになる、14期生の皆さんの入魂作です。
同じスクリーンをながめながら、
きっと観る人それぞれが、それぞれ違った景色を思い、
それぞれ違った未来へ向かって一歩目を踏み降ろす、
おそらくそんな映画です。
渋谷文化村近く、映画館「オーディトリウム渋谷」で公開中。
今週を逃すと、来週はレイトショーになっちゃいます。
来週からは、「吉祥寺バウスシアター」。
こちらは1日2回です。
ぜひです。
http://arekara311.com/
思い出すことになるんだろうなあ、と思う光景がひとつ、あります。
ちょうど1年前。
「映画美学校」というところの事務局でのバイトを、
辞めることになっていた時期のことです。
でもここで出会った人たちと、それきりになるのが寂しくて、
私は、ある人に、思い切ってわがままを言いました。
「書くあてはありません。
でも、これから始まるあなたの映画の現場を、
どうか、見学させてください」。
篠崎誠、という映画監督でした。
映画の知識とかまるでない私に、
それでも、いろんな話をきかせてくれたり、
たまには愚痴ったり愚痴られたり、
そういう存在でいてくれた人でした。
見学を許されたその日は、真っ青な花見日和でした。
子供らがきゃいきゃい遊ぶ公園で、
大きな桜の木が1本、満開の花びらを散らしていて、
とても、素敵なシーンが、撮れているんだろうなあと、
思いながら、少し彼らから離れました。
ベンチがありました。
座っていたのは、おばあさん。
「これは、何かになるの?」
「ええ、映画になるんです」
隣に腰を下ろしながら私は、
このおばあちゃんにこの映画を見せるテはどこかにないものかと、
実はいまでもふと、思うのです。
とても柔らかで奥ゆかしい、人の思いを描いた作品になったから。
篠崎誠監督最新作『あれから』。
私が最後に見送ったことになる、14期生の皆さんの入魂作です。
同じスクリーンをながめながら、
きっと観る人それぞれが、それぞれ違った景色を思い、
それぞれ違った未来へ向かって一歩目を踏み降ろす、
おそらくそんな映画です。
渋谷文化村近く、映画館「オーディトリウム渋谷」で公開中。
今週を逃すと、来週はレイトショーになっちゃいます。
来週からは、「吉祥寺バウスシアター」。
こちらは1日2回です。
ぜひです。
http://arekara311.com/
by shibe0814
| 2013-03-11 10:22